10月25日(日)。モノ思いの秋。

  あっちやらこっちやらに書けないことがあって、日記が二つあるとどうしていいかわからない。
  私の好きな人は、まだ私の前に現実の人として存在していないような気がして、知り合って2年になるのに、その人のフルネームをディスプレイに打ってみたりなんかしても、とても自分の知人とは思えない。
  だいたい10月になると喉を腫らして熱を出して、無理矢理働きながら治して、義姉の実家から柚子が届いて柚子胡椒を作って、消化しきれていない夏休みをギリギリで取って家でだらだらして、休み前に酔ってしなだれかかってしまった相手の人のことを考えている。成長なし。

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むむ~。

  帰宅して、着替えるより前にプシッと缶ビールを開けて、買って来たピーナツをポリポリ食べる。違~う! このピーナツはそんな目的で買ったんじゃないのにぃと思いながらも止まらない。旅行中伸び放題に伸びたバジルをガシガシと刈り込んだものが冷蔵庫に入っている。ピーナツはジェノベーゼソースのために買って来た。(松の実が高いのでよくピーナツやカシューナッツで代用している。)500ml缶が一本空いたところでようやく人心地ついて、パスタを茹でる湯をわかす。リングイネが好きなので切らさないようにしている。スパゲッティならどこでも買えるんだけどね。
  前に他の部署の上司と代官山の輸入食材屋に行ったらリングイネが500gで800円で「うわ高いです。」って言ったら「そうねぇ、でも買うのよ。」って言われて目からウロコ。「でも買うのよ」ってすごい言葉だな~。でも確かに使ってみなければわからないこととか、自腹を切ってみなければわからないこととかあるもんね。ま、それで買うものがきっと彼女の場合はフェンディの毛皮で、ワタクシの場合は800円の乾麺だったりするのだが。
  そんなふうに買ったリングイネをゆでながらソースを作ってできあがってもう1本飲んで、報道ステーションを見ながらつけっぱなしで早々に就寝。早いな。
  社内で大量の人事異動の内示。私は変わっていないしほとんど想定内だったが確定化するとがっかりすることも数点あってずっしりと落ち込む。日中「煙草吸いたいな~」と思うことは多いが、お酒がやめられそうにないので、せめて煙草は習慣化しないようにと我慢。

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目からウロコ

泣いたり怒ったり、ずーっとストレスだったひとつの仕事は、連休明けにあまりハッピーとも言えない結果で決着。収束したとは言え、方々に謝りに行ったり、まだバタついている。なのにその元凶とも言える会社からはノーアクション。もう一週間放置された。
どうせケンカできない相手なのだから我慢するべきなのか。しかしこのまま水に流して、前のように大切なパートナーだと思って働くことはできない。
どこまで怒っていいのかわからず上司に相談したら、「納得の行くようにやってよし。話が通じなければいつでも出て行く。いくら相手が得意先でも、どこか腹の中に決裂する可能性も持っておかないと、交渉なんかできないよ。」と言われた。札で顔をはたかれて、どこまでも頭を下げる必要はないのだと。
そ、そうなの?! ケンカしちゃいけないのだとばかり思ってた! そうか~そうなんだ~。もちろん最初からケンカする気じゃないし、収めるつもりなんだけど「いいんだ!」ってちょっと目からウロコ。がっちり話して来ます。本当は早く関係修復したいのだし。

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松屋とか藪とか砂場とか松翁とか。

  最近本ばかり買っている。 喰わせてもらっているので還元せねば。 ・・・とか言いながら、 実は新刊を買わずに古本屋めぐりをしたりしている。
  私の父は、昔のプチインテリの例にもれず、 東京出張のたびに、 神保町で古本を見て、神田界隈のどこかで蕎麦を食べて帰るのが好きだった。 そういうとき会社に電話がかかって来たり、 受付に直接訪ねてきたこともあったな~。 (私が約束したのを忘れていたので、 びっくりしただけなんだけど。 携帯なんてなかった頃。) 私は忙しいと言ってすぐ会社に戻っちゃったりしていた。 もっと飲んだり、 どこかに連れて行ったりすればよかったな。
  祖父が亡くなって、 祖父は大往生だったので気持ちは落ち着いているつもりなんだけど、 父のことを思い出して泣く日が増えた。 まぁ、もともと父のことを思い出して泣かない日、というのは 「かろうじてゼロではない」程度にしかまだないのだけど、 ぐちゃ泣き頻度が上昇中。
  「誰かのことを思い出して泣く時は、 その人が私を心配してこちらを見ている時なんだ」 という言葉に励まされて数年生きて来た。 今何をそんなに心配させてんだろ。 飲み過ぎ?
  ココロん中トゲトゲしいからな~。 いい人に接すると、 心から感銘を受けて自分もそうなりたいと思うけど、 水に流すとなめられる、という気持ちがどうしてもある。
  ドラえもんに出てたスゴイ台詞は、 「意地悪されたら、親切にしてやったらどうだろう」
  いい人でいることも、 性格じゃなくて能力なんだとつくづく思う今日この頃。 誰にも我慢させず、良好な関係を築いて、 自分も心穏やかでいられる方法が知りたい。

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小料理や、ビール、日本酒→ファミ卓→ビール。

 ワタクシの家庭教師には「男性にいつでもヒマなんて今後言ってはいけません」って叱られたんですがマジでヒマで、取引先の人と飲みに行きました。水道橋で飲んで、帰りにファミ卓。ファミ卓久し振りだわ~。みんな本当に喜んでくれる企画なので、卓球ってすごいよね。
  ちょっとしゃべり足りなかったので帰宅後電話。「なんか仲悪いよね。」って。うまく行かないいくつかのこと。もう済んだことはいいんだって、どんなに言っても、深いキズを残したいくつかのこと。何かが許せないんだなって思っていました。そしてそれは当たっていました。私も間違ったのでしょう。だけどそれ以上に、本当に私やりにくかったのです。もう思い出したくないくらいに。話しても話しても、交わらないことは交わらないし、お互いに退けないこともあります。どうしてこんなに好きなのに、いつもケンカしているんだろうって思いながら、気色ばんだその人の真顔を見ていました。

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4月6日(月) 聞きしに勝る。

  夜、残業していたら、いつの間にか最後の二人になっていた。若者たちは仕事が残っていて、会社に戻ってくるみたいだけど、焼肉を食べに行ってしまった。コピー機のところで、隣の課の課長に仕事の質問があって話す。ついでに「今日はデートですか? 何もないなら飲みに行きましょうよ。」って誘ってみた。
  この人社内屈指の女たらしらしい。別にかっこよくもなんともない谷啓みたいなおじさんだけど伝説は尽きない。前から一度飲みに連れてってと頼んでいたのに、なかなか実現しなかった。一緒に会社を出て、いきなり「恵比寿でいい?」と訊かれる。「え・・・いいですけど、私だいぶ家と逆方向・・・。」「まぁ打ち合わせでタクシー切ってよ。」と言われて恵比寿に移動。こぢんまりとした素敵なバーに連れてくれたんだけど、他の部署の役員という先客あり。この役員がまた「今日はこっちにつけといて」などとのたまって立ち去ったために、お値段はわからないけどカバと赤ワインがスポンと抜かれる。いろんなことしゃべりながら飲んだり食べたりしていたのだけど、なんか驚いちゃった! やっぱり楽しいの! すごいなこの人こういう人がモテるのねぇ。思い返してみれば、そんなに露骨ではないけど、やっぱりどこかチヤホヤしてくれていたのだと思うけど、とにかく絶対にこちらにつまらない思いをさせない。私の話を聞いてくれて、それにちゃんと面白く返してくれて、自分のことも話してくれて、だけど、決してしゃべりすぎないし、とにかく会話がはずむ感じ。す~ご~い~わ~。「聞き上手」という一言でも済まないこの巧みさ。とにかく楽しい。人として見習いたいくらいだったけど、到底及ばないだろうな。
  お互い独身とは言え、離婚歴があって、去年お嬢さんをお嫁に出したばかりの一回り上で干支が同じのオジサマとどうこうということはさすがにありませんでしたが、バーを出て二軒目に移動する時、手をつないでいたわ私たち。相手にも選ぶ権利がありますが、本気出されたら完全に落とされちゃいます私。二軒目は、一軒目のバーのママと三人でカラオケ。ラムとか赤ワインとか延々と飲みながら、3時半まで歌っちゃいました。その間も、なんだかずっと私のことをほめてくれてちっともわざとらしくないの。いや~レジェンドを目のあたりにした夜でした。

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2月21日(土)。欠航か決行か。

  旅行中止の報がまったく入って来ないので「今どこですか?」とメールしてみたら、「神戸空港に到着しています。とりあえず神戸に向かってください」と返事が。なぜか中止という選択肢はないらしい。今回の旅行のメンバーは、札幌から二人、横浜から一人、そして私。神戸空港で集合して、レンタカーで淡路、徳島を経由してから和歌山にパンダを見に行こうという完璧な計画。私は前日に大阪に帰って母と地元の友人に会い、朝8時半に家を出れば集合時間ぴったりに神戸、というこちらも完璧な段取りだったのだが、北日本に冬将軍が襲来、昨日の千歳は全便欠航で、今日も札幌組は千歳で足止めを喰っている。しんちゃんさんの予測によれば、「今日中に関西に着ければ御の字」とのこと。とはいえ、しんちゃんさんを神戸空港にほったらかしておくわけにも行かないので、結局10時前に三宮集合。「お天気もいいし、予定どおり淡路島へ行ってみますか。」と積極的なしんちゃんさん。そうか、私はすっかり里帰り気分で、諸々はっきりしないから家で待機でもいいじゃん、って気分だが、しんちゃんさんは早朝の飛行機で羽田を発って来ており、すでに旅行は始まっているのだ! 
  母に駅まで送ってもらって新快速で三宮へ。巨大な駅で、不案内であろうしんちゃんさんと合流できるか心配だったがあっさりと再会を果たす。やる気満々のしんちゃんさんの運転で淡路島へ。かつて県立淡路病院に勤務していたNちゃんにメールして情報収集をしつつ、一面の菜の花が期待された「花さじき」へと向かうが、観覧よりも農作が優先されているらしく、明らかに農作業中の地元民の傍らにちょぼちょぼと咲いている程度。時期的に少し早すぎるのかという疑問も残しつつ、淡路夢舞台に転戦。「ラン展」のランだとか、植え込みのチューリップだとかで花ゴコロを満たす。
  絶え間ない情報交換により、札幌組が神戸行臨時便で千歳を発った、との報が入り、淡路島滞在2時間ほどで本州へ引き返す。盛大にお出迎えしてかんちゃんとないるさん合流! 夜までに和歌山までたどり着ければよし、と予定変更し、明るい時間帯を阪神間で楽しむことにする。飛び込みで「澤の鶴」の蔵元見学をした後は、ひき続きNちゃんへの情報収集を続け、人気のパン店「ダニエル」へ。御影の本店には食べる席がなく芦屋に転戦したり、「高杉」のド派手ケーキを見せたくてもう1件ハシゴしたりしながら東へ南へ進み和歌山に到着!
  チェックインの後、近くの創作和風居酒屋的な店でカンパイ。お刺身、鯛の子、なまこなどの飲兵衛メニューはどれもおいしく、地酒を端から飲んでホロッと酔ってホテルに戻る。早起きのしんちゃんさん撤退。かんさんとないるさんの「レディースルーム」を訪問し、足もみ機や可愛い花柄カップなど、レディースでない部屋にはないものを堪能し、デザートは千疋屋のロールケーキ。徳島には行けなかったけど、素敵な第一日目が終了。 

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2月20日(金)。帰省&鴨鍋。

 今日5時半に会社を出たいんだから、まずいかなぁと思いつつ、朝起きられなくて午前半休。会社に行くだけでよければ間に合ったと思うけど、旅行の準備もしていなかったので。最近、睡眠習慣がちょっと乱れ気味である。
  午後から銀座で打ち合わせ。これは問題なかったけど、別件で進むはずのものはまったく進まず、なんだかもうどうでもよくなって来て、この仕事、うちのせいでなくキャンセルになったらどんなにいいだろうかとそればかり考えては頭の中でパッパッとその考えを追い払っている。
  6時頃無理やりに会社を出て東京駅へ。千疋屋でおみやげを買って新幹線に。指定は取れていないけど、空いた席にするっと着席。私の地元のT病院勤務のNちゃんと高槻の駅で待ち合わせて22時頃実家に到着。家では母がすっかり鴨鍋の支度を済ませてお待ちかね。車で帰るNちゃんに「すみませんっビール飲んでいいですかっ。」と言って宴会開始。我が家の鴨鍋はセリとごぼう入り。鴨と鶏のあい挽きのつくねと鴨のロースの鍋は母のお気に入りで非常に美味で、当然雑炊までのフルコース。先週も会ったばかりなのでそれほど話が積もっているわけでもないが、すみません、また同じ話ばかりしてしまいました。
  北海道の天気は大荒れで、千歳は本日全便欠航。明日札幌の友と神戸と合流する予定なのだが、果たして飛行機は飛んでくれるのか、旅行は決行されるのか、心配しつつもなすすべもないので、iフォンで何度も猫を積んでNちゃんを見送って就寝。

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2月17日(火)。眠れない。

  衝撃的なことがあって、眠れない涙の訳をずっと考えている間も涙が止まらない。丁寧にやって来たのに台なしにされたと言う気持ち。これは怒りなのか悔しさなのか。無念という言葉も合う気がする。どこで何を間違ったのか確かめたいという気持ちや、台なしにした人にせめてその粗暴さを自覚させたいという気持ちは、今後のためというよりは、この悔しさを晴らしたいとか、自分は悪くないと言いたいとかそんなのが正体だ。以前言われた「ギャフンと言わされた分ギャフンと言わせたいのか、そんなのは何の役にも立たない。どうして前に進まないのか。」という言葉は私を黙らせるには有効だったけど、それで苦情を封じられたら、ただ我慢して働けってこと? 「済んだことなんだから、誰が悪かったとか言うのはやめましょう。」って、悪かったであろう方が言う言葉じゃないよね。
  思っていること全部言えと言われても言えないのは、私だけが「もうこの仕事やりたくない」とは言えないからだ。私はそれを言う最後の人間じゃなくちゃいけないと思っているから。だけどもういいのか。 もうだいぶ前から私以外全員思ってるよね。眠らないと明日つらいとわかっているのに眠れない。アルコールゼロでこの文章。明日の朝には少しは落ち着いて、この日記に赤面したりするのだろうか。深く関わった、三人の人はどんな気持ちなんだろう。
  得意先が破産してるってのに、頭の中は別件ばかり。

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2月13日(金)。ひつじ。

  大好きな大好きな人のお誕生日はバレンタインデーの前日で、他の部署の先輩からピエールマルコリーニのチョコレートが届く。わーいわーい。
  こんなに景気が悪いので、仕事は極端に減っているのだけど、もめごとは多くて、何か片付いたと思ったら次のトラブルだとか無理な仕事だとかがやって来る。私の仕事の悩ましいところは、そんな仕事のひとつひとつを受けたり断ったりするのは私なのだけど、実際に遂行するのは別の部署の人たちだってこと。申し訳なくって仕方がない。謝ったりなだめたりしながらやってもらうのだけど、最近は謝ってばかりで、すごいなと思うのは、昔は同じ部署にいた二つ下の後輩が立派になって、ひとしきり愚痴った後に必ず「だけどやれると思います。大丈夫です。」って言ってくれること。「やれると思います。大丈夫です。」って言える人に私もなりたい。
  夜は前々から延び延びになっていたひつじの会。ジンギスカンじゃなくて焼肉だった。柔らかくておいしかった。最初からビールで飛ばして酔っ払ってものすごくいじられてかわしようもなかった。誰かもう少し私をかばってよ!
だけど最後には家近かったし一人で帰れると思ったのにタクシーで家の前まで送っていただいて安心だった。ありがとう。思うにままならない日々。何かを引きずるようにしながら前へ進んでいる。

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